世田谷区が平成18年11月30日現在の要支援・要介護認定を受けている第一号被保険者(施設入所者を除く)及び同認定を受けていない第一号被保険者約14万人の中から6,000人を抽出して介護保険サービスに関するアンケート調査を行いました。回答者の人数は3,403人となっています。
当税理士事務所では、このアンケートの内容と結果について数期間に渡り徐々にご紹介し、これからの介護保険サービスのあり方について考えて行きたいと思います。
世田谷区は介護保険事業を地域保健福祉の大きな柱のひとつとして位置づけ、介護保険、他の福祉サービスおよび区民や事業者の多様な活動がバランスをとりながら高齢者の自立を支援していく、誰もが安心して老後を迎えられる地域社会の形成をめざしており、今回のアンケートもそうした理念のもとに行われました。事業者の皆様も今回の調査結果を活用し、今後のサービス向上のための参考にして頂ければと思います。
それではまず、要支援・要介護認定を受けた第一号被保険者を対象としたアンケート結果についてご紹介致します。
Q.性別は? A.男性28.6% 女性64.5% 無回答等6.9%
この結果からすると介護サービスを受けているのは女性のほうが圧倒的に多いと言えるのではないでしょうか。介護事業において現場で働くヘルパーさんも女性の割合が圧倒的に多いようです。
Q.困った時の相談相手(複数回答可)
A.子供・子供の家族63.6% 医師30.7% 配偶者28.6%
ケアマネージャー28.3%の順になっています。
この他にもいくつか選択肢がありましたが、ほぼ10%以下の割合になっていまいした。この結果を見ると、利用者さんの介護の充実を図るにはご子息とのコミュニケーションは欠かせないということが分かります。利用者さんから直接聞けないサービスに対するご意見についても、ご子息とコミュニケーションを図ることにより聞くことができるかもしれません。サービス提供を行うものとして、お客様からの意見よりためになるものはないと言っても過言ではありませんから。
Q.将来どこで介護を受けたいか A.現在の住まい57.5% 特別養護老人ホーム8.2% 介護サービス付高齢者住宅5.5% 医療機関・老人保健施設5.3%
この他にもいくつか選択肢がありましたがいずれも5%未満でした。ちなみに、「子供の家に転居して生活」は2%だった。できることなら子供には迷惑をかけず、住み慣れた家で余生を過ごしたいと願う高齢者の方が多いということなのではないかと思います。その願いを実現する為にも、充実した介護保険サービスの提供が必要になってくるのです。
Q.介護サービスの利用状況 A.利用している71.5% 一度も利用したことがない15.2% 以前は利用していたが現在は利用していない7.7%
認定を受けていても利用していない人が3割くらいいらっしゃるんですね。もちろん介護サービスは強制ではないので必ずしも利用する必要はありません。しかし、どうして利用しないのでしょうか。そのヒントが以下の質問にあるかもしれません。
Q.介護サービス中断時期(以前は利用していたが現在は利用していないと答えた方を対象)
A.平成18年4月以降32.7% 平成17年中13.1% 平成17年以前23.2%
平成18年4月に介護保険制度が大幅に改正されました。
Q.中断の理由 A.介護保険制度改正で利用できなくなった又は利用しにくくなった15.5%
家族による介護にした14.9% 介護サービスを利用しなくとも生活できるようになった14.3% その他の理由48.2%
その他の理由として、「病院等に入院した」・「グループホーム・有料老人ホームに入居した」・「住宅改修で利用しただけ」などがある。
理由は様々ありますが、利用中断時期を見れば、制度改正が中断の大きな要因となっていることは明らかだと思います。
それではこの介護保険制度の改正とは一体どういうものだったのでしょうか。
次回はその概要についてご紹介したいと思います。
ちなみに、アンケート結果についてはまだ沢山項目がありますので徐々にご紹介して参ります。
世田谷区・渋谷区を中心に活動する税理士